私を襲って、ツンデレくん。

別に好きじゃねーし!!


なんやかんやでもう放課後。


こういう時だけ時間がたつのが早い時計に少しムカムカ。



私が帰りの準備をしていると、
『なぁに不機嫌そうな顔してんのよ!!可愛い顔が台無しじゃない。ほら笑顔笑顔。』


「ねぇ、しーちゃん。やっぱり作戦やらなきゃだめ?」



『ダメに決まってんだろ!!』



アル。あんたにゃ聞いちゃいないよ…。



「もう!アルには聞いてない!!私はしーちゃんに聞いたの。」




「だめよ~。このままじゃ鈴自然消滅しちゃうかもよ?」




うっ。しーちゃん縁起でもないこと言わないでよ。



「だって今日の朝だって手繋ぐの断られたもん。人前でそんなことできるかっ。て」




『う~ん。なかなか小坂くん手ごわいわね。』




『人前はダメなら二人きりのときすればいーんじゃね?』



『あ!!その手があったわね。鈴今日は小坂くんち行かないの?』



「い、行くけど…。」




私今嫌な予感しかしないよ。



「『じゃ、小坂くんちで手つなぎなさい。」』




なにこの二人。ハモリぐあい半端ないよ。



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