私を襲って、ツンデレくん。

「おっはよー」


『「おはよー」』



教室につくと、いつもいるしぃちゃんの姿がなかった。



挨拶に返事をくれたのはクラスメートの数人だった。




「ね、しぃちゃんまだ来てない?」



その一人に尋ねてみた。



『うん。まだきてないみたい。珍しいよね。遅れるなんて』



クラスメートもしぃちゃんが時間に遅れるのを不思議がっていた。




『おはよ。鈴』



「しぃちゃん!?」



私は勢いよいよく振り返った。
だけどそこにいたのは。



「なんだ。アルかい」



『え!?ひど。なんだって何さ。』



最初普通声でアルって気づくよね。
ばかだ私。




『あれ!?しぃは?』


アルと私が席についた途端いつもいるしぃちゃんがいないことに気が付いたのかアルが私に尋ねてきた。




「…わかんない。」



そう答えるしかなかった。



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