私を襲って、ツンデレくん。


数分がたち少し落ち着いたしぃちゃんは私の腕から離れぽつりぽつりと話し始めた。




『…私とアルがケンカしたってことは知ってるでしょ…?』



まだしぃちゃんの声は震えていた。



「うん…」



『昨日帰りアルと一緒だったの。…そしたらアルが急に麻歩ねぇのこと可愛いって…っ。言ってきてね…。私っまた麻歩ねぇに好きな人とられると思って…。そしたら急にムカムカするし悲しくて……』




「…そっか。ねぇ、どうして麻歩さんはしぃちゃんの好きな人とったり、意地悪するの…?」




私はすぐに後悔した。
聞いてはいけなかったんだ…。




しぃちゃんの体はブルブル震えだし、そんな体を抑えようと自分のを抱きしめていた。



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