真っ赤なルージュとキスマーク
「ちゃんと前見て歩け。」

「っ!」



そう耳元で喋られる。


息が耳にかかって身体がカッと熱くなるのが分かった。




ストン、と少し宙に浮いていた足が地面に着いた。



「ありが、と。」

「どーいたしまして。」



平然を装うもの心臓バックバクで翔の顔が見れない。


絶対変って思われてる…。




「ぼーっと突っ立ってないで行くぞ。」



そう手をひかれた。





ずるいよ…。


翔にそういう気持ちが無いのは分かってるけど少し期待してしまっている自分がいる。




こういうことをされると、もっと好きになってしまう。





…いっそのこと、突き放してくれたらいいのに。








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