好きになんかなるハズ無い!!
再び向こうで話してる3人を見る。


“Lie”を知らないと言われたお嬢様・黒町さんは口を尖らせていた。


黒町さんって家何やってんだっけ?


ああ、不動産屋だった!


「いるのよ!時色ってお坊ちゃまばかりだと思ってたけど違ったの!」


友達に分かって貰えない悔しさからか、腕をバタバタさせる黒町さん。


友達の1人が“落ち着きなよ”と、黒町さんの頭を撫でた。


「3人共私達と同じ、時色の中等部の3年生でね?1人は成績後ろからの方が早いんだってさ」


李子の肘が机からズリ落ちた。


「く、黒町さんてば……」
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