好きになんかなるハズ無い!!
風に運ばれた洋夢の前髪が私のオデコに触れる程近いのに、いつもの男嫌いが出て来ない。


廊下で先生に見つからない様に呼吸を浅くしたけど、その時と同じ位息が苦しかった。



「美名――――…好きだ。オレとつき合って下さい」



校舎の傍を通る車の音だけが、私達の耳に届く。


私の目は、瞬きする事すら忘れ去っていた。


「な………//////」


男の子に告白されるのなんか初めてなので、顔が湯気が出そうな位に熱い。


ここまで来たら、ジョークでも何でもないと思い知らされた。


「あの…その…ひ、洋夢……//////」
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