好きになんかなるハズ無い!!
利晴がメガネの位置を直しながら、屋上に入って来た。


「抜け駆けは良くねぇよ?……リーダー」


慎之介も私と洋夢の脇をすり抜け、屋上の上に立つ。


硬直してる私は、洋夢に「美名」と呼ばれた事で、我に返った。


「慎之介!?利晴!?アンタ達までいつからいたのよ!?」


さすが時色学園時代、問題児3人衆と言われたLie……皆に夜中抜け出して…なんて言ってる場合じゃない!


“静かに”とのん気な事を言ってる洋夢を無視して、2人を問い質した。


慎之介がこちらを見る。


冷たい瞳で、Lieのリーダーを見据えていた。
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