好きになんかなるハズ無い!!
「オレと利晴は、洋夢がまたトイレ行ったとは思えなくて………コッソリコイツの後を追いかけたら、ここに来た―――ってワケ」


突っ立ってる洋夢を、アゴで示す慎之介。


クククと、洋夢の口元がつり上がった。


「なんだ…寝てなかったのかよお前等。見事に引っかかったぜ」


「まあ来て正解だったのかもな。こんな場面に遭遇出来たんだから」


利晴が現在の夜空に溶け込む黒髪をなびかせて、私の方を見た。


瞬時に洋夢の私への告白の事を言われてるんだと理解した。


「じゃあ慎之介も利晴も殆ど洋夢と同時期から、ずっと外にいたの!?」
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