好きになんかなるハズ無い!!
顔から火が出そうになった。


洋夢、何スゴイ事サラリと言ってくれてんの!?


「アンタ、何回恥ずかしいセリフ言うのよ!私のぼせそうなんだけど!!」


ワーワー喚くも、Lieのピリピリした空気に負けてしまい、閉口してしまった。


な、何なのこの重苦しい空気は……


「へぇそうかぁ。だったらオレも素直に告ってみようかな」


慎之介がちょっと尖った声で言い、私に向かい合った。


待って…………“告る”?


もしかして…慎之介と利晴が洋夢に怒ってる理由は……


「なあ、美名?」


ここに来て、初めて慎之介が笑った。
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