好きになんかなるハズ無い!!
ああ……この帽子だ。


「慎之介、アンタの帽子コレだよね―――…」


クルッと振り向きかけた時だった。


利晴が私の横を通り過ぎて………


「今の所洋夢が抜け出てる様ですね……オレも頑張らなきゃな」


そう確かに呟いた。


「っ!?//////」


慎之介の帽子を強く掴み、赤面+硬直モードになる。


やっぱり見抜かれていたんだと分かり、利晴に敵う人なんているのかと本気でナゾに思った。


「ひ、洋夢が抜け出てるって……」


それって、私が利晴と慎之介より洋夢を意識してるって事………だよね?


「美名ーー?」
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