好きになんかなるハズ無い!!
なぜ授業前なのに全校集会が開かれるのかナゾに思いながらも、李子と体育館へ向かう。


今日の李子はストレートの髪を軽く巻いて、いつもよりキレイに見えた。


「李子、また私の髪の毛巻いてよ」


自分の肩にちょっとつく程の髪を摘まんで言った。


「何言ってんの。行きつけの美容院の美容師さんにして貰いなさい」


「だって李子の方がアレンジするの上手いんだもん」


「ちょっとは慣れてくーだーさーいーー」


と言いつつも、李子は私のヘアアレンジを完璧にしてくれる。


美容師になればいいのに………なんて言えっこないか。
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