好きになんかなるハズ無い!!
この子ったら大分前からイタリア旅行楽しみにしてたもん。


まーた李子の大きなクローゼットに、洋服コレクションが増えそうだ。


「プーーー…楽しめと言われても……」


「李子、何つまらないって顔してんだよ」


カフェテリアにお昼ご飯を食べに行ってた慎之介が、戻って来た。


もちろん利晴もいるし………洋夢もいる。


一瞬洋夢と目が合ったが、パッと逸らしてしまった。


「だって美名が夏休みずっと日本にいるって言うんだよ?一緒にイタリア行こうよぉぉ」


李子が膨れっ面で私の制服を引っ張る。


ダダっ子じゃない………
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