好きになんかなるハズ無い!!
谷内がションボリとしたので、苦笑いが浮かんだ。


一体どうしたのよ、谷内ってば。


「谷内なーにーー?暗い顔しちゃって」


「美名様…最近お出かけする時、私が運転する車、乗ってくれませんよね………」


……なるほど、それで落ち込んでるワケですか。


もう、谷内って妙にカワイイ所あるのよねーーー♪


年42~3だけど、数いる運転手の中でもツボにハマるキャラなんだ。


「クスッ…谷内、李子が海外から帰って来たら、運転お願いね」


私が頼むと、谷内の表情が明るくなった。


「ハイ!承知致しましたお嬢様!!」
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