好きになんかなるハズ無い!!
ずっと不思議だった事を聞いてみた。


「ん?美名が屋上入ったの確認して、扉閉まった直後にオレも入った」


「……気配まるで無かったわ」


「………美名、オレ隠れてた時、流れ星見たんだよ」


ハイ!?流れ星!?


「ホント!?何お願いしたの?」


子供みたいに興奮して尋ねると、洋夢の目が私を見て優しく弧を描いた。


ウルトラ優しさ満点の笑顔を見せられ、心臓のスピードが増す。


「知りたいか?」


洋夢が腰を曲げ、私に顔を近づけた。


会場にいる人に見られたら、と押し返そうとしたけど、その手をギュッと握られた。
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