好きになんかなるハズ無い!!
尋ねても、洋夢は返事をしないで、その小型犬のクレーンゲームをやり始めた。


「おまっ…そんな趣味あったのか?」


やや引き気味に言った利晴の頭をブッ叩く洋夢。


「ウッセェな、ちげぇよ!!美名の為だ美名の為!!」


「は?美名の為って………?」


意味が分からなかったが、真剣にクレーンゲームに挑戦する洋夢を、オレと利晴は黙って見てた。


洋夢は意外とクレーンゲームが得意だから、一発でぬいぐるみをゲット。


「ブッ……」


どっからどう見ても女の子が好む様なチワワのぬいぐるみを持つ洋夢を見て、笑いが止まらなかった。
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