好きになんかなるハズ無い!!
どうせまた不機嫌極まりなく、拒絶されんだろう……


そのオレの考えは、見事にムダだった。


美名はどうやら犬が好きらしく、満面の笑みでお礼を言われたんだ。



「ありがとう!!」



ハッキリ言う!メッチャビックリした!!


まさかあんなに喜んでくれるなんて思って無かったから、ビックリ仰天した!!


それより何より、初めて見た美名のナチュラルな笑顔が、目に焼き付いて離れなかった。


李子やクラスの女子には当たり前に笑いかける美名。


オレ等の事は邪険に扱いまくってた美名の笑顔は、オレのストライクゾーン。
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