好きになんかなるハズ無い!!
机に突っ伏し、なるべく男子を視界に入れない様にした。


もう!女子校時代ならこんな事しなくて良かったのに!!


凛色学園の副学園長になった元・時色学園の学園長を再び心の中で罵る。


時色の学園長だった人は凛兎の学園長よりやや若く、ちょっとダンディーな人。


優しくて元・凛兎の生徒にも人気があるけど、私にとっては………!!


「ああ゛……太陽が眩しい」


窓の外を眺めて呟く。


その瞬間背中をポンポンされ、石みたいに固まった。


―――今日も来たよ。


「何でしょうか?」


完璧な作り笑いで後ろを振り返った。
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