好きになんかなるハズ無い!!
「ウッワーーー見事な作り笑いだな、美名。そんなにオレと話したくねぇの?」


「当たり前!」


私の1つ後ろの席に座る洋夢は、毎日チャイムが鳴ってから担任が来るまで私に話しかけて来る。


そう……皆様お気づきの通り私、この男と凛色の“クラスメイト”になってしまったの!!


その上江角と篠巻――――…慎之介と利晴まで同じクラスになり、私の頭は下ばっか向いていた。


李子と変わらず一緒だったのが、唯一の救い。


「冷たいな美名は。洋夢スネちまうぞ。なっ、李子」


洋夢の右隣に座る慎之介が、私の右隣の李子に言った。
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