わかっていたはずなのに…
俺と君との間に距離が出来始めある日のことだった。

君から電話があり『久しぶりに会おう』と言われ戸惑いながらも会うことにした。

待ち合わせ場所に少し遅れた俺…走って向かう時に君を見つける。

やっぱり嬉しくて…笑顔が零れてしまう。君は携帯を見たり、あたりを見回したりしていて…俺を探している姿がとても可愛く愛しかった。そんな姿をもう少しだけ見たくてゆっくり歩き出してしまった。

すると君に見つかってしまい大きく手をふられる。俺も手をあげ笑顔を返した。

「ゴメン待った?」

「遅すぎ!」

「ゴメン、ゴメン!」

「いいよ!いこっ!?」

「おぅ。どこにいく?俺なんにも計画たててないけど…」

「今日は私が適当にいきたいとこにいく!」

「いいけど…」

「いこっ!?」

「うん。」

「買い物がしたいの!付き合ってね!」

そう君は微笑んだ。俺はやっぱりこの笑顔が大切で仕方ない。欲しくてたまらない…けど、いざそうなろうとすると俺はダメなんだ。かっこわるいよね?

「服見るの?」

「服も見るけど…色々!」

そういいながら君は色々なものを見ては“可愛い”と連発しながら買いまくっていた。
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