わかっていたはずなのに…
ボーッとしながらアパートまでの薄暗い道を歩く。

何度も頭の中を駆け巡る悲しそうな瞳…そのあとの自分でとった行動…さっきの光景が離れない。
少しの出来事だった。ほんの少しの…

消えない…

消えない名前もわからない君。

消えない想い。

アパートにつきベッドにそのまま横たわっても同じまま。

いつの間にかそのまま寝てしまった。
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