赤い狼 四
そして…
「連がさっき
稚春が死ぬ!!
って大声で叫んでたの隣の部屋から聞こえてきたけど稚春、死ぬの?」
「死なねぇよ。」
棗の質問を聞いて肩をガックリと落とした。
いや、落とす事なんてないんだけどね。むしろ、ここは喜ぶべきなんだけどね。
でもさ、棗。
その質問はないよね。
棗に軽く幻滅した私は深くため息をつく。
あぁ、なんか身構えたのが恥ずかしい。
ため息をついた私を見て、棗が
まぁまぁ、ため息つかないで真剣に聞いてよ。
なんて言ってくる。
お前が真剣に話しろ。