赤い狼 四
「今のは冗談だって。さっき無視された仕返し。
でも稚春は普通じゃないから、ちょっとやそっとじゃ死なないから安心して。
まぁ、そんな事より昨日どこ行ってたの?」
おいこらチョット待て。
普通じゃないってどういう事よ。人間じゃあないって事!?
じゃあ私って何なの?
…え。まさかの妖怪?宇宙人?
それだったら今ここに居るのは危険じゃないか?
どうしよう!逃げなくちゃ!早くしないと捕まえられて研究されたり改造されたりしたら!
は!(°□°;)
そ、そうか!!
人間じゃなかったら人間になればぃぃんだ!!!
そうか、そうだったのか!
じゃあ私は早く
「人間になりたーーーい!!!」
「お前は蟻になって誰かの足に潰されろ。」
私がソファーから立ち上がって叫んだ瞬間に隼人に凄い鋭い目付きで睨まれた。