赤い狼 四





うんまぁ、実と香は聞きたいだろうね。喋りたいだろうね。


だって勝手に学校に私の事病人にした挙げ句、お休みの連絡しちゃったもんね。



私、まだ怒ってるんだよ。




いつもの流れで乗らされてたまるか!という思いを込めて実と香をキッと睨みつける。



そう、実と香はクリスマスパーティーが待ち遠しくて仕方がないからと言って

実と香、そして私までもを病人扱いして勝手に学校にお休みの連絡を入れてしまっていたのだ。



それを知らない私は学校に行く準備を当然していた。


していたんだけど邪魔されたのだ。この女、二人に。



あの時は丁度、制服のシャツに腕を通す頃で。



ドンドンドンッ!!!

と大きな音が玄関からした時は泥棒か何かがドアを壊しにかかってるのかと思ってビビった。


でも、これまた大きな声で私の名前を叫ぶ甲高い声で実と香だと確信した。


そして開けてみれば、一足先のクリスマスパーティーしよう!って満面の笑みで言われて押し掛けられ。



今現在に至る。



正直に言って、今回の実と香の強引さには私もビックリだ。本当に尊敬する。





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