赤い狼 四





すると、本格的な優魔からの攻撃を食らう事になった。





「今すぐテメェの服を脱がしてやってもいいんだぞ。」



「何プレイですか。」



「脱がして本音を吐かせようプレイ。」




得意気にプレイ名を口にする優魔に顔を歪める。



ナイス俺!みたいな感じの顔してるけど全然ナイスじゃないから。



塚、ネーミングセンス、朋さんの次に無さすぎ。そのまんまだし。《VENUS》の人達ってネーミングセンスないね。




「塚、名前が長っ!!」



「注目点が違うだろ!」




最終的な感想を言った瞬間、優悪が顔を赤くしながら横で大きな声を出す。



なんで赤くなってるの?





「おい弟君よ。何、頬っぺた赤く染めてんだよ。……あ。もしかして稚春のヌードとか想像…ウッ!!!」




「おぃいいぃいい!!!」




優魔のみぞおちに灰皿がめり込んだ。



投げた張本人の優悪は「わりぃ。灰皿が可愛い声で『投げて!お願い!!』って訴えてたから、つい。」しれっと言い放って、反省の態度なんて見せずに綺麗に微笑んだ。




恐ろしい。






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