赤い狼 四





そんな事を考えてた朝から二時間後の今、棗からの電話の内容を聞いて、あんぐりと口を開けていた。





「何でそこに!?って、あ!ちょっ、」





棗にたくさん聞きたい事がまだあったのに!



ブツリと切られたケータイを見つめて舌打ちを大きくする。



畜生。文句言われる前に切りやがったな。




最初は私の愚痴もちゃんと聞いてくれたのに、今は聞くどころか逃げるようになってしまった棗に腹が立ってしょうがない。





「《SINE》って奴はどいつもこいつもっ!!」





ベットの上をビョンビョンと跳ねる。


スプリング+私の飛び跳ねでトランポリンをしているみたいになって、ベットが壊れるかもしれないという不安に駆られたけど、それどころじゃない。





ムカつきMAXのまま、ダンッと音を立てて床に着地する。





「勝手に決める前にちゃんと私にも報告してよ!ふっざけんなっ!!!」




冬休み初日、12月25日。



穏やかに過ごしたいと思っていた冬休みの大事な初めの日に、叫んでしまった。と、いう事はこれからもこういう事がしょっちゅうあるという事で。





隼人達が居る限り、穏やかな冬休みは迎えられそうにない。






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