元ヤン彼氏と一緒
そしてどれくらい泣いたのか私は座り込みフェンスにもたれかかっていた、すると屋上の出入り口の上から誰かか降りてきた

「な、七瀬、くん…」七瀬君は黙って切なそうな顔をして私のほうへ向かってくる

さっさと涙を拭いて七瀬君に泣き顔を見せないように無理やり笑った
「い、いつからいたの?」
七瀬くんは小さく呟く

「城田が、泣いていたときから」やっぱり聞かれていたかそして
私は黙ってうつむくと

「辛かったんだな、もう我慢しなくていい俺が守ってやる」その言葉と同時に雪が降る
そして私の目からは雫が落ちる

すると七瀬君は自分の着ていた制服を私の頭にかけた。
「よくがんばりました」そう七瀬君が私の頭を撫でたその手は暖かくて大きかった
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