元ヤン彼氏と一緒

「そういえば、お前なにしてたんだよ？」真っ直ぐ道を見ながら私達は話す

「買い物だよ」するとすこし七瀬君の眉が中央によった
「一人で？」そりゃあ当たり前でしょ「そうだよ、ウチ親が死んでいないしお兄ちゃんは仕事でほとんどいないし」ふーんと七瀬君は興味なさそうに言葉を返した
「七瀬君は？」俺？と首をかしげていた
いやいや、七瀬ってキミ以外誰がいるんですか？
「俺は買い物、一人暮らしだから」一人暮らしなんだ
「じゃあお金稼ぐの大変だね」まあなと七瀬君と話していた、すると私には良い案が思い浮かんだ

「そうだ！七瀬君ウチ来れば？」と私がいうと拍子抜けしたような顔で私を見る
？？私変な事言った？
「いや、でもお前の兄貴に悪いし。」
「大丈夫だよ。お兄ちゃんに言っておくから」しばらくすると七瀬君が返事をしてくれた
「わかった。荷物は明日そっちに持っていく、今日は家に帰るわ。」また一人ぼっちか

「そっか。」ちょっと落ち込む私に七瀬君は鼻で笑った
「ちゃんと家まで送ってから帰るから、また変な奴に襲われねぇようにな」と言って私の方を見て笑った。

すごくかっこいいと思ったでもそれは恋愛とは違う感じで…でもやっぱりこの人がモテるのがわかる気がするんだよね

「だったら、私ご飯作るから食べていってよ」少し七瀬君は迷ったけどわかったと言ってくれた、また一人ぼっちの食事じゃない、それだけでも嬉しいのにそれが七瀬君だという事に嬉しさが高まる

「じゃ、いつもより美味しくしなくちゃね」二人で笑って歩いている、なんだか恋人みたいだな。なーんて思ってたら七瀬君どう思うかな？

そして私達はスーパーに着き、カゴを七瀬君が持ってくれたそのカゴの中におかずを入れるたび思う家族ってこんな感じなのかな、お兄ちゃんとお買い物行ってたときもこんな感じだった