悲恋エタニティ
それ以外見るものがないほどに、彼への思いが私を埋めていた。

それ以上見えるものがないほどに、彼への思いが舞っていた。


この思いの名を私はきっともう、知っている。


この思いを示す言葉を私はもう、知っている。


この思いは

『恋情』だ。


どうしようもない想いに揺らされる。

どうしようもない願いに乱される。

もう遅い。

気付いてしまった。

もう遅い。

逃げられない。


この思いは

『恋情』。


私は彼を

愛してる。



認めてしまった。
どうしようもなく。

言葉にしてしまった。
堪えられなくて。

形にしてしまった。
溢れてしまったから。


もう

戻せない。
戻れない。


私は彼を


愛してる。





< 87 / 120 >

この作品をシェア

pagetop