恋に溺れて
「あっごめんね、どいて」
と、周りの女の子をどかして
なぜか私に手を差し出す先輩
「はい、お姫様?行きましょう」
『きゃー――――――っ!』
女の子の声はもはや悲鳴。
でもそれよりも私の顔が熱い
多分今耳まで真っ赤。
差し出された手。どうすればいいの
「嘘だよ。顔真っ赤。可愛いね」
《お姫様》次は《可愛い》??!
私遊ばれてるのかな……?
なんて今は思えないほどに
恥ずかしい。ふと隣を見る。
佑が居ない。どこに行ったんだろ
と、辺りを探してみる。