「恋をするのはいつまでも」~先生。また、恋に落ちました・・。~ ㊤巻
「雨宮・・先生?」


震える声で、絞り出す様につぶやく。


その人は。

ゆっくりと、顔をあげた。


訝しげな表情で。

目を細めて、じっと私を見る。


そして、よりかかっていた壁から、サッと体をおこし。

「・・・。」

腕組みをしたまま、眉間にシワをよせて。


一歩、また一歩。


私に近づいて来た。
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