「恋をするのはいつまでも」~先生。また、恋に落ちました・・。~ ㊤巻
入社してから。いつも一緒にいたのに。
初めて知った一面だった。
身長が180センチなのと、推理小説が好きなのしか、知らなかったし。
あと、なかなかのイケメンなのに、女性関係の話がいっさい無いから、ゲイだって噂もあったっけ。
意外と桜木くんの事、知らないなあ。
と、今更ながらに思った。
なんだか、ちょっと無性にからかいたくなって。
「淡白って事は、桜木くん、夜も淡白なワケ?」
私が、ひそひそ声で言うと。
途端に、これまで見た事もないくらい、真っ赤になる桜木くん。
「それ、セクハラだ!」
と、叫び。
逃げる様に、向かいの席へ戻って行ってしまった。