死せる朝日の会

再びリンダの顔を見ると、少し顔を赤らめながらも、複雑な顔をしていた。
「嬉しいよ、でもやっぱりまずいよな。お前にはユリスがいるんだしさ。勝手な事言って困らせたみたいだしさ、だからこうしてくれたんだろ？ 優しいよな。でも、もういいよ。ありがとう。」
さっきまでの笑顔は消え、ぐったりと肩を落としたリンダは、俺を軽く突き放して後ろを向いた。きっと今の出来事で我に返ったのだろう。なにせ俺にはユリスという恋人がいるからな、さすがにこれはまずいのかも。 って考えたのかもしれない、が、それは今の俺とは違うよな、俺は俺であって俺にあらず。俺は、今自分が考えて、感じている自分こそが俺なんだ。なら、これからどうしたらいいのか？ それも全て俺が決める、もちろんその代償も背負ってやる。俺はリンダの腕をつかんで強引に振り向かせる、驚きながらも目をそらしたリンダの顔を両手でこちらに向かせると、俺はそのまま再びのキスをした。そして、
「優しさだけなら、俺はここまでしない。昔の俺が何を考えていたのかはわからないが、