死せる朝日の会

ケーキと俺と

すっかり怪我の治った?俺は、ルーベンスと共に一階の聖堂に降りて行った。そこにはリンダとユリスが何やら食べながら話し込んでいた。「ルーベンスさん、お久しぶりです。」
こちらに気がついたユリスが軽く手を振る。
「やあ、前回はお互い忙しくて会えなかったから、実に四年ぶりくらいかな。大きくなったね。」
ルーベンスはさっきと同じボケを繰り返したが、そこはさすがに慣れているらしく、“そうですねぇ“と軽く受け流すユリス。どうやらこれが正しい対応のようだ。
「ルーベンスさんも一緒に食べましょうよ、私紅茶いれて来ますから。」
ユリスの言葉に笑顔で返事をしたルーベンスは席についた。俺も同じように席についてから、
「なあ、俺も頼むよ、ミルクティーにしてくれるか?」
とユリスに頼んだ。すると、ユリスは笑顔で振り返ってこう言った。
「嫌。あんたには紅茶もお菓子も無いからね。」
あまりに笑顔だったもんだから、一瞬聞き間違いかと思ったが、俺はハッとなってリンダを見た。すると即座に目を逸らされた。
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