死せる朝日の会
気になる物かぁ。確かにある、散らばった破片の中に三つだけ、どうにも目につくのがあった。俺はそれを手にとって文字ん探す。 そこには先程と同様に、目を細めないと確認できないような小さな文字が刻まれていた。
【願え、そして現れる。】
【思え、ならばお前の物に。】
【コーラ】
それぞれの破片に書かれた言葉。 俺はそれをもう一度読みなおしてから、破片をユリスに渡す。するとユリスも同じように目を細めながら確認する。 そして、
「これって? もしかしてパステル? 最後のコーラは意味不明だけど、パステルを見つける方法だよね?」
俺は頷く。そうなのだ、俺が坪を持ち上げた時、頭に浮かんだイメージはパステルの事だった。 今回は俺の記憶や雨の事、さらにはアリスの存在等、イレギュラーな事が多すぎる、だったら俺達の対応も普通じゃ駄目なのかもしれない。 まあ一番の理由は、仲間を放置したくないし、ましてパステルに、これ以上仲間を襲わせたりしないようにしなくてはならないからだ。
「ずいぶんと曖昧な占い結果だね、どうゆう意味かな?」
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