死せる朝日の会
「まず最初の文章。これはたぶん教会への入り方と同じなんじゃないかな? 心で念じれば来てくれるとか?」
するとユリスは、もう一本コーラを取り出し机に置く、
「だったら二番目の文章は? まさか頼めば捕まってくれるって事?」
それとももっと複雑な何かを意味してるんだろうか?
「ちなみにパステルってコーラ好きなのか?」
コーラをあげるから捕まって下さい、ってか?
「全然、あの子炭酸嫌いだもの。 コーラなんて飲むのは、ここじゃあんただけよ。」
ますますわからんな。 コーラは額面通りの意味だとしても、一体何に使うと言うんだ? 机の上の瓶二本、それを眺めながら二人して首を傾げていた、すると背後から、
「何してんだお前ら? 新しい遊びか?」
「口に入れる物で遊ぶなよ。」
と、二人の人物が話しかけてきた。 最初、気さくな感じで現れたのはルイスだ。あのパステルの一件以来会うのは初めてだ。
「ルイス、無事だったか? すまない、俺がもっと…」
俺の台詞を、ルイスが手を出して遮る。
「何も言うな、あれはさすがにどうしようもない。
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