死せる朝日の会
俺は深呼吸をしてから目を閉じる、そしてゆっくりと頭の中でパステルを呼ぶ。 “来い、パステル”何度も繰り返しているうちに、気がつくと声に出していた。しかし、周囲にパステルは現れない。俺は息をついて、肩の力を抜く。
「やっぱり、そんな簡単には…」
俺が諦めの言葉を言いかけた時、ふいに礼拝堂の扉が、“コンコン”とノックされた。 全員の視線が扉に集中する。物音一つしない静まり返った部屋に、ドアノブの回る音が響く、ゆっくりと扉が開いていく。 だがしかし、そこには誰もいなかった。
「なんだ今の?」
ルイスは警戒しながらも扉に近づく、しかし次の瞬間、俺は思いがけない状況に驚いた。
「あきれたな、言った筈だろ、あなたは甘いと。 私がその気なら、今の瞬間にお前たちは全滅している。」
それは突然だった、俺のすぐ横から声がしたかと思うと、机のコーラを手にとり、口で栓を抜いた。「しかし、私の好物を用意しているとはな、関心な事だ。」
そう、足音も無く俺の側まで来ていたのは、紛れもないパステルだったのだ。
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