死せる朝日の会
国会議事堂だ。
入り方はメールに書いてあるが、さすがに長時間の待ち伏せは無理そうなので、正面玄関の向かい、道を挟んだ公園の中に俺達はいた。
実はこの作戦には非常に危険なリスクがある。 と言うより、俺達のゲームにはもともと一つの危険要因があるのだ。
SF映画やアニメなんかでタイムトラベルの話を見た事はあるだろうか? 時間を遡った者が、過去や未来の自分と遭遇したらどうなるか? まあ作品によって多少の違いはあるだろうけど、だいたいは時空間の断列とか、銀河系の消滅と言われている。 実はこの話、あながちデタラメでもなかったりするらしい、今の俺達が過去の自分と遭遇するのは絶対にしてはいけないルールになっている。 厳密には、過去の自分と目を合わせてはいけないと言う事らしい。 まあ、今回は遠くから見張るだけだから問題は無いのだろうけど。 しかし、メンバーの内の誰かは確実に動く事になるだろう、ミサイルの発射を阻止しなくては解決にはならないからだ。 その時は目を会わさずに対応しないとならない。
仲間の中に裏切り者か、できれは考えたくないな。
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