死せる朝日の会
最近のニュースで騒がれている地域では、クーデターによる騒動と、それに連動したテロが頻発していた。妙の両親は仕事の関係で、近くに住んでるはずなのだ。
「大丈夫だと思うよ、あの両親だしさ。 それに仕事自体もあの国や宗教関係じゃないし。」
意外にそっけく答えた妙に、俺はそれ以上何も言わなかった。 こうゆう態度の時は、妙は不安なのだ、どうしようもないくらい不安なのに、誰にも言わない。 彼女らしい態度に、俺は若干の寂しさを感じた。頼ってくれとは言えない、所詮俺はただの高校生だし、何もしてやる事はできないだろう。けど、せめて不安な気持ちを話してくれれば、少しは楽になるはずだ。 妙の性格からして、全て自分一人で抱え込もうとする癖があるのだ。 もちろんそれを指摘したら、さらに意地になるだけで、状況は悪化するだろうし。 まあ、俺が上手く聞き出せないのも悪いのかな。 しばらくして、夕食の下準備を終えた俺は、妙の横に座って一緒にゲームをしていた。 三国志をテーマに作られたそのゲームは、妙のお気に入りだ。 もともとは俺が買ってきたソフトだったが、飽きてやらなくなったのを妙に貸したのがはじまりだ。
「大丈夫だと思うよ、あの両親だしさ。 それに仕事自体もあの国や宗教関係じゃないし。」
意外にそっけく答えた妙に、俺はそれ以上何も言わなかった。 こうゆう態度の時は、妙は不安なのだ、どうしようもないくらい不安なのに、誰にも言わない。 彼女らしい態度に、俺は若干の寂しさを感じた。頼ってくれとは言えない、所詮俺はただの高校生だし、何もしてやる事はできないだろう。けど、せめて不安な気持ちを話してくれれば、少しは楽になるはずだ。 妙の性格からして、全て自分一人で抱え込もうとする癖があるのだ。 もちろんそれを指摘したら、さらに意地になるだけで、状況は悪化するだろうし。 まあ、俺が上手く聞き出せないのも悪いのかな。 しばらくして、夕食の下準備を終えた俺は、妙の横に座って一緒にゲームをしていた。 三国志をテーマに作られたそのゲームは、妙のお気に入りだ。 もともとは俺が買ってきたソフトだったが、飽きてやらなくなったのを妙に貸したのがはじまりだ。