死せる朝日の会
ここはやはりパステルから貰った方法しかないな。 しかし、俺達の姿を見られた今となってはリスクが高い事に違いは無い。 さてさて、どうしたもんかな? それに実際どうなんだろうな? ミサイルの発射阻止の為にメンバーを見張る。 一見確実な手段にも思えるが穴が多い、ミサイルを発射しそうな奴がいたら捕まえるとは言っても、もしボタン一つで操作できるリモコンのような仕組みだったら? 気がついた時には全てが終わっている。それにさっきの遭遇事故のようなハプニングを軽視ないか? 全員を監視するなら別に本人じゃなくたっていいんじゃないか?
いや、むしろそうするべきだ。
「落ち着かないか? ずいぶん難しい顔してるな?」
いつの間にか部屋に戻っていたリンダが俺の側に来る。 昨晩と同じように座っている俺を胸元で抱きしめる、
「私もね、なんだか落ち着かないんだ。 ずっと緊張しっぱなしだよ。」
俺はリンダの胸元付近耳をつける、心臓の鼓動が早いのがわかった。 そうだよな、誰だって不安だよな? こんな状況で冷静になんてなれない、きっと他のメンバーも同じに違いない。
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