死せる朝日の会

「すまんな、本当ならリーダーの俺がしっかりしないとならないのに、これじゃお前が不安になっちまうよな？」
俺の言葉にリンダは、
「もういいんだ、リーダーだとかそうゆうのは忘れろよ。 今は私だけの存在でいてくれ、私は今すごく幸せな気分なんだ。」
そう言ってさらに強く俺を抱きしめた。 俺自身感じた事が無いくらいに癒される、とても穏やかな気持ちだ。 緊張感が和らぎ口元に笑みがこぼれた。
「落ち着いたみたいだな、せっかくだから風呂でも入って来いよ。」
リンダは手を緩めて俺を離す、
「ありがとう、けどもう少しだけこのままでいさせてくれ、とても気分が良い。」
俺はそう言って再びリンダにもたれ掛かって目を閉じた、するとリンダは黙って俺を抱きしめてくれた。
「ありがとう、重いかもしれないけど少しだけだから。」
俺の言葉にリンダも目を閉じて、
「重くない、全然重くないよ。」
と優しく答える。
「リンダ、お前って。」
「ん？ 何？」
「思った以上に胸が無いな。」
あまりに穏やかな時間だった為か、俺は思わず思った事を口にしていた。