死せる朝日の会
「お前、なんちゅう格好してんだ? 服を着なさい。」
さっきのイタズラは嫌なのに、こうゆうのは平気なんだろうか?
「今洗濯機にかけてるんだよ、乾燥終わるまで待て。」
リンダは床に座って携帯を開く、どうやら俺と同じようにメールが来ているようだ。
「どうやら他のみんなは順調みたいだな。次々と見つけてるらしい。 私達くらいなもんだ、逆に発見されてんのは。 とりあえず今の所異常無しと。」
リンダは携帯を閉じて一息ついた。
「んじゃ俺も風呂入ってくるけど、くれぐれもその格好で窓を開けたり、玄関開けたりするんじゃないぞ。 いいな?」
正直な所、リンダならやりそうだ。
「子供じゃあるまいし、そんなに無防備じゃないよ。」
当たり前の事を言うなよみたいな態度のリンダだが、
「タオル落ちかけてるぞ。」
俺の言葉にびっくりしたリンダは慌ててタオルを押さえた。
「ほらな、まだまだだよお前は。」
俺はさっさと風呂に向かう。
「いや、意味わかんないから。」
後ろでリンダがぶつぶつ言ってるがとりあえず放置だ。 俺も風呂入ってさっぱりしたい。
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