死せる朝日の会
別人になりきる為にいろいろ覚えたが、肝心な事は見落としていたらしい。
確かに正門とは別に小さな受付小屋付の入り口がある。 俺とリンダはそこで受付を済ませ中に入った。思っていたより簡単に入れた事に驚きながらも、できるだけ自然な感じで振る舞った。
議事堂の中、地下一階で広い面積を持つ一室“中央電算室”と書かれた部屋に入る。 入り口には【作業中】の看板を置いてカモフラージュをする。これなら誰も入っては来ないだろう。 俺達は部屋の奥に設置してある机を見つけ、そこに議事堂の見取り図を広げる。
「ここがそうだな。」
リンダが図の中の一室を指差す、そこはちょうど俺達のいる部屋の隣だった。
「なるほどな、だからこそこの格好なのか。 感じ取れるか?」
リンダが指差した部屋は、エイトと政府の代表が交渉をする場所とされている所であり、おそらくは俺が夢で見たあの部屋だろう。
「いる、既に部屋の中にいるな。」
目を閉じて両手を軽く広げたリンダは、神経を集中させてもう一人の自分を検知していた。
確かに正門とは別に小さな受付小屋付の入り口がある。 俺とリンダはそこで受付を済ませ中に入った。思っていたより簡単に入れた事に驚きながらも、できるだけ自然な感じで振る舞った。
議事堂の中、地下一階で広い面積を持つ一室“中央電算室”と書かれた部屋に入る。 入り口には【作業中】の看板を置いてカモフラージュをする。これなら誰も入っては来ないだろう。 俺達は部屋の奥に設置してある机を見つけ、そこに議事堂の見取り図を広げる。
「ここがそうだな。」
リンダが図の中の一室を指差す、そこはちょうど俺達のいる部屋の隣だった。
「なるほどな、だからこそこの格好なのか。 感じ取れるか?」
リンダが指差した部屋は、エイトと政府の代表が交渉をする場所とされている所であり、おそらくは俺が夢で見たあの部屋だろう。
「いる、既に部屋の中にいるな。」
目を閉じて両手を軽く広げたリンダは、神経を集中させてもう一人の自分を検知していた。