死せる朝日の会
リンダの言葉に対し、さっきとは比べものにならない程の気持ちの高ぶりを感じた、しかし、
「突然何を言い出すんだ? 消えるさ、間違い無くな。 ゲームをクリアーしたら主格の三人は消える、このルールからは絶対に逃げられない。それはお前もわかってるハズだろ。」
そうだ、リンダがどんなに考えてもこればかりは変わらない。
「知ってるよ、このゲームの代表であるヒナ、ユリス、ジュンイの三人は自分達の肉体と引き換えにゲームを始め、自分達の命と引き換えに何回でも時間を戻るルール。 だけど、今のお前はどうかな? お前の中には確かにヒナを感じる、けどお前の記憶は戻っていない。 前にも話したよな? 今のお前は、高柳周一そのものなんじゃないか?ってな。 だからゲームが終わった時、消えるのはお前の中のヒナであって、お前自身は変わらないんじゃないかって思うんだ、それが自然じゃないか? 確かに私の思い込みの可能性も否定はできない、けど今までこんな事は一度も無かった。 そうじゃなくても今回はいろいろな事が多すぎる。」
< 198 / 258 >

この作品をシェア

pagetop