死せる朝日の会

「さっき言ったように、私の考えが正しくてお前はそのままだった時は… 、 いや、少しでも今の気持ちを、私に対する記憶を残していたなら、その時は私と共に生きてくれないか？　私だけのお前になってくれ。 私もお前だけの私になる、二人で生きよう。」
俺の手を握り締め、いつになく真剣な表情で俺を見る。 俺はリンダの頭をなでながら、
「いいぜ、その賭け乗った。」
自分で思いつく限りの格好良い表情で返す。
「何で格好つけてんだよ？ でもありがと、絶対だからな。」
わかってるよ、て言うか賭けなんかしなくても同じだよ。 本当に生き残れたなら、そりゃ俺だってリンダと共に生きたいよ。
「ああ、生き残れたらな。」
そうだとしたら嬉しい、しかし今は深く考えるまい、全ては目的をはたしてからだ。
「さあ、とりあえずこのゲームを終わらそう、そしてみんなで祝おうよ。 明日の朝日だけは、俺達の為だけに昇るはずだ。 ずっとその日を待っていたんだからな。」
リンダは俺の言葉に頷き、パソコンをもう一台起動させる。