死せる朝日の会
「わかりました、どうぞ入って来て下さい。」
そう言ってドアを開けた。 しかし、俺がそこで見たものは全くもって予想外の状況だった。
「その作業服、なかなか似合ってますよ。」
そう言って笑顔で現れた人物は、
「え? ルーベンス、何でここに?」
そう、目の前にいたのはルーベンスだったのだ。 一瞬オリジナルの可能性を考えたが、もしそうならここに来る理由が無いよな?との結論に達した為に否定された。
「驚きましたか? 差し入れですよ、これ、二人で食べて下さい。」
コンビニの袋をリンダに渡すとパソコンの蓋を開く、
「ついにここまで辿り着いたんですね、気は抜けませんが感動もあります。」
真剣な目でモニターを見るルーベンスに、
「変な冗談はやめて下さい、寿命が縮みましたよ。」
本当に焦ったからこそのコメントを返した。
「あなたのオリジナルはどうしたんですか?」
コンビニ袋からアイスを取り出したリンダが聞く、
「言ったでしょ? 私は今回単独行動だと。 オリジナルはパステルが見てますよ、オリジナルパステルと合わせて二人分をね。」
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