死せる朝日の会
ああ、そう言えばそんな事言ってたな。
「それにしても…」
モニターを見ていたルーベンスは、少しだけ渋い顔をしながらつぶやいた。
「どうしました? 何かおかしいですか? メンバーが違う事ですか?」
俺の言葉に驚いた表情になるルーベンス。
「どうしてわかるんだい? 記憶が少しでも戻ったのかな?」
俺はルーベンスに夢の事を説明する。 記憶の事は少しだけプレッシャーになりつつある、俺には胃が痛い。
「おそらく二人の夢は事実でしょう、これは長年の記録からの推測に過ぎませんが、何回も繰り返す歴史の中で、毎回毎回が同じでは無いようですね。 だから今回はメンバーが違うのかもしれません。」
そうか、現実は常に画一的とは限らないって事だな。
「ああ、でも私が気になったのは別の事です。」
俺とリンダが首を傾げていると、
「いやね、リンちゃんの格好が凄いなと思ってね。 そういや昔はあんなのばっかり着てたな?なんて思って。」
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