死せる朝日の会

そういや、昨日はじめて北崎に会った時、アリスを見にきた様な事言ってたな。 あれはパステルが気になってたんだな。
「だから思わず写真に撮ってしまったのか？ いやいや、若いっていいよな。」
俺はリンダの服装を見ながら大きく頷いた。
「何だよそれ？ お前もまだ十代だろ。 それとも何か？私にもアリスみたいな格好しろってのか？ ならあっちの私を見て我慢しろ、あれならほとんど同じだろ。」
確かにオリジナルの着ている服は俺好みだが、
「あ～、いや、何て言うかな、服はあれでいいんだけど、ほら、あれだよあれ。 わかるだろ？」
なんて説明したもんかな？ リンダは携帯の画像をジッと見ていたが、やがて頷くと、
「なるほどね、耳か？ あのウサギの付け耳が重要なんだな？ なるほどなるほど、あれは確かに可愛いよな、うんうん。 」
と言いながらどこかに電話をかける。
「もしもし。私、リンダだけど？ うん、そっちも来た？ それそれ、やばいよね？ やっぱりそれが好感触なのかな？ そうなんだよ、ヒナの奴がな。