死せる朝日の会
えっ? そうゆうもんなの? ああ、典型的なね? わかった、ありがとう。」
ああ、なんとなく会話の内容が想像できる。 きっと“男なんて、そうゆう生き物よ”みたいな話だろうな。
リンダは電話を切ると俺を見て、
「わかったよ、今度チャレンジしてみるよ。 あんな感じの服装なら持ってるからさ。」
と、以外な返答が帰って来た。
「いいのか? なんか、悪いな、でも嬉しいよ。」
本当はもっと注文したい事があるけど、今はこれでいいかも。
「いいよ、雨が言ってた。 それも幸せの一つなんだってさ。 それに男はみんなそうなんだろ? まあ、無事に生き残れたらな。」
リンダの性格からして、絶対に嫌がると思ったけどな。
「耳も必要なのか?」
事務的な対応が気になるけど、まあ仕方ないか、俺は頷いてリンダを見る。
「だったら、お前の着る服は私に選ばせろよな。 微妙に変なんだよな、何て言うか古臭い趣味だし、かと言ってオリジナルだとアレだし。」
リンダが指差したモニターには、オシャレとは程遠いオリジナルヒナの姿があった。
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