死せる朝日の会
「心配するな、医務室で眠っているが、命に別状は無い。 あの時倒れたのは私が仕組んだ事だ。」
仕組まれていた? もう何が何だかわからない、しかしリンダが無事ならそれでいい。とりあえずは状況確認が先だ。
「説明はしてくれるんだろうな? 今の俺にはどうにも状況が飲み込めない、俺が犯人とはどうゆう事だ? ずっと見ていたがオリジナルのヒナに怪しい気配は無かったぞ。」
そう言った直後、俺はあの時の事を思い出していた。 あれはオリジナルヒナと相原が握手をした時の事だ。 その横に座っていたオリジナルリンダが下を向いて携帯を足元に落としたのだ、まるでゼンマイ切れのロボットみたいに。 それは異様な光景だった、握手をしている二人と、それを見ている相原の側近達の誰もが気づいて無い。床に落ちた携帯からは、さっきリンダから聞かされた着信を知らせる歌が流れていた。 俺はあの直後に倒れたんだ、まさかあれも?
俺はハッとしてリンダを見る、
「そうだ、お前を気絶させたのも私だ。」
だとしたら、
「オリジナルのリンダはどうなんだ? あれもお前か?」
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