死せる朝日の会

「俺も聞きたい事がある。 だいたいのいきさつは推論止まりだからな、真実が聞きたい。 神であるお前は、俺達の前に現れる前からリンダを見ていた。 そしてあの日、目の前で倒れたあいつを見て、ミサイルを発射し世界を滅ぼした。 それは間違い無いよな？」
俺は、ゆっくりと頷く。 そうだ、俺はずっと前からリンダを見ていた、
「一番わからないのはミサイルだ。 何故そんな事をした？ お前神だろ？ 生き返らせるとかできないのかよ？ まあ、できないからあんな事したんだろうけどな。 」
ヒナの言う通りだ。
「確かにできない、いくら俺の力でも無理なんだ。 方法があるとしたら一つだけだ。」
俺はヒナから目を逸らした、
「やはり俺の推論の通りか。 時間を遡れば、少なくてもリンダは生きている、そしてゲームのコマである俺達の誰かが助ければ死なない。」
「しかも、それを誰からも聞かずに実行する事。 まさに今回のお前がやった様にな。」
しかしリンダが倒れたのは、まさに最後の最後だ。 ルールでは、クリアーに関する直接の記憶は消されてしまう、だから毎回誰も覚えて無いんだ。